「定期点検整備」は、法律で実施が義務付けられている重要な法定点検となっています。
自動車ユーザーがご自身で手軽に行える「日常点検」とは違い、専門的な知識・技術・経験等が
必要となっており、自家用乗用車の場合、車検と車検の間に行う1年点検と車検時に行う
2年定期点検がありますので、安心・安全のために確実に実施しましょう。
- ◯・・・1年定期点検
- 安全確保、公害防止及び故障予防の観点から、車検と車検の間の年にクルマの構造、装置が正常に機能しているかを国が定める基準に沿って点検し、必要に応じて部品交換•修理•調整等を行います。
- ●・・・車検(継続検査)+2年定期点検
- 車検とは、一般的に自動車検査証の有効期限が満了した後も引き続きその自動車を使用するときに受ける検査(継続検査)を指します。また、車検時に行う2年定期点検では、1年定期点検項目に加え、国が定める基準に沿ってさらに多くの点検項目を実施します。
クルマの部品は、気付かないうちに摩耗・劣化しています。そうした状態で使用し続けると、
重度の故障による多額の出費、さらには交通事故といったリスクを背負うことになります。
“さまざまなリスクを回避する有効な手段”として、日頃から点検・整備を心がけましょう。
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- 燃料漏れによる車両火災
- 燃料ホース等に亀裂が生じることで燃料漏れを引き起こすことがあります。漏れた燃料が エンジンなどの熱源により着火し車両火災に至ってしまった場合、運転者だけでなく同乗者等も危険にさらすことになります。
亀裂から燃料漏れを起こした燃料ホース
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- 装置破損による車輪操作不能
- 車輪と車体をつなぐ装置が破損することで、ハンドル操作および自走ができなくなるケースがあります。その場合、歩行者や他の交通なども危険にさらすことになります。
前輪と車体をつなぐ破損した装置
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- オーバーヒートによる路上故障
- 冷却不良を起こしエンジンがオーバーヒートしてしまった場合、多大な出費を要する可能性はもちろん、大事な予定に支障を及ぼすだけではなく、交通渋滞の原因になり、他人にも迷惑をかけることになります。
冷却不良によるオーバーヒート
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- 整備不良が原因となる交通事故
- ブレーキランプ切れが原因で後続車と追突事故を起こしてしまうなど、適切な点検整備を怠ると単独事故だけではなく他の車を巻き込んだ事故を発生させてしまう可能性があります。
電球が切れたため点灯しないブレーキランプ
認証(指定)工場は
安心の点検•整備付き車検
- 認証(指定)工場の
点検・整備付き車検 -
お客様に変わって国家資格を取得した整備のプロがブレーキなどの分解整備を含めた2年定期点検・整備を実施します。安心できる点検・整備の実施。
認証(指定)工場が車検の更新手続きをします。2年定期点検整備が完了したクルマを国の検査場に持ち込み継続検査(車検)を受けます。
※指定工場は自社で完成検査を実施します。
プロによる点検•整備で安全•安心!
しかも整備保証(一部工場及び一部の自動車は除かれます)つきです。
(自家用乗用車:6力月又は1万km)
- 車検手続きのみの代行業者
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代行業者はブレーキなどの分解整備ができません。
※「認証」を取得していない事業者が分解整備を行なうことは法律で禁止されています。
代行業者が車検の更新手続きをします。クルマを国の検査場に持ち込み継続検査(車検)を受けます。
検査に合格していても検査場ではブレーキなどの分解検査は行いません。あくまで“検査を受けた時点”でのテスター等による機能検査のみです。クルマの今後の安全性には不安が残ります。
- ※不適合箇所の修理
ただし分解整備に該当する
箇所は認証(指定)工場での
作業となります。
- ※不適合箇所の修理
ただし分解整備に該当する
箇所は認証(指定)工場での
作業となります。
運輸局認証(指定)工場
点検•整備付き車検 4つの安心
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1
プロにおまかせ!
次回の定期点検までの
安全をキープ -
国家資格を持つプロの整備士が、ブレーキなどの分解を含む56項目(自家用乗用車)の2年定期点検を行い、必要な整備や安心のための予防整備を提案します。
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安心の目印!
点検整備済ステッカー -
定期点検整備を実施したクルマには、クルマの前面ガラスの助手席上方に「点検整備済みステッカー」を貼ります。定期点検整備を確実に実施したことを示すもので、数字は次回の点検整備の期日を示しています。
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3
万一の時にも安心対応!
整備保証 -
定期点検整備を実施した箇所で その後、点検•整備作業が原因で不具合が生じた場合には、無償で再整備を行います。
保証期間は定期点検整備を完了した日から6力月または走行距離1万kmのいずれかに達するまでとなります。(一部工場及び一部の自動車は除かれます。)
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4
ひと目でわかる!
点検整備(分解整備)記録簿 -
これはいわば、クルマのカルテ。エンジンやブレーキをはじめ、さまざまな箇所の点検•整備の内容が記録されています。
自家用乗用車の点検整備
(分解整備)記録簿
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- 車両前面ガラスのダイヤル
ステッカーを確認して、
次回の定期点検整備の
実施時期を確認しましょう - クルマのフロントガラスには、定期点検整備を実施した車であれば、右のような丸いダイヤルステッカーが貼付されており、これは次に定期点検を実施する年月が明示されています。(この場合は令和4年4月)
また裏面には、点検整備を実施した年月日、整備工場の名前と認証番号、次回定期点検整備を行う期日が書かれています。これらは定期点検整備を実施した整備工場が記載し、その整備工場が、責任をもって定期点検整備を実施したことの証明となります。